春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

くだらんこだわり

ボタン押し症候群

デビットカードの口座へ振替が済んだのでこれでいつでも買えます。わ~い。それだけで何か進んだようで楽しくなってくる。

 

FR-1xbはだいたい20万円で、上位機種のFR-3xbは40万円。FR-3xbは予算的にどうしても買えない。買おうとしたらいつになるか分からない。間違いなく選択は済んでるんだけど、気になるのがFR-1xbの右手ボタンは62キーしかないんだよな、ってこと。奏者以外は知らないだろうけど、62キーと言えば1オクターブ12音だから5オクターブ、じゃない。ボタン5列のうち奏者から見て内側の2列は補助キー(主3列のうちの外側2列分と同じ配列で内側に配置されている)なんで、要は単音で37キーしかない。つまり3オクターブ強しかない。

 

鍵盤タイプのアコーディオンだとピアノと一緒で横に並べると長く、それが楽器が大きくなる原因だった。北朝鮮の少年少女が体と同じくらいの大きさの鍵盤式アコーディオンをまるでそれに張り付くようにして一糸乱れぬ演奏をするシーン、見たことあるでしょう。一方のボタン式は親指の爪大の大きさのボタンが3列で並ぶから、右手部分の長さを鍵盤式より短縮できる。北朝鮮ソ連からバヤンを輸入すれば子供たちの負担も少なかったのに。

 

FR-1xという鍵盤タイプの同グレード品だとわずか2オクターブ半だからそれと比べるとボタン式のFR-1xbに優位性があるとも言えるけれど、こりゃもう別の楽器だ。う~む、たった3オクターブかぁあ。歌なら中音域が使えればよくて極端に高い音も低い音も必須じゃないから十分なんだけどね。とは言え上位機種はやはり手が出ないからこれでやるしかない。

 

楽器には何がしかの制限がある。すべての制限を外したいならDTMをすればいい。生演奏しなければいい。アコーディオンに対してなんで左手のボタン小さいねんという奏者はいない。それが好きで弾くのだ。

 

そういう言葉があるのか調べたけど見つからなかったのが、ボタン押し症候群とでも言いましょうか、キーが並んでてそれをパチパチ叩くのが僕は好きなんです。いまブログを書いてるノートPCのキーボードもなんとも華麗に叩いてしまう笑。会社ではキーボードタッチに力入りすぎ、なんか怒ってる?とかよく言われた。ちがう、押すのが楽しいの。音とリズムを楽しんでもいるのだ。会社で迷惑なタイプ。

 

ボタン式アコーディオンの右手、和音を出す時に同時に最大4つのボタンを押し、整然と並んだボタンの上で形を変えながら指を滑らせる時、そして望む音が出た時に幸せを感じる。おかしいでしょ、ボタン押し症候群。

 

僕は自作の曲の楽譜を残さなかった。記録しない主義だ、と若き日の日記に書いている。本当は面倒だっただけだが、そのせいでずっと指の形だけで曲を覚えていた。いまはそれも忘れた。頭の中に和音が残っているだけだ。