春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

日本人バヤニストの生活と日々

前向きなことをするのは、ネガティブだからだ

会社員の時には、月曜日はとにかくスタートダッシュの日だった。月曜日中に、その一週間でこなす仕事の外堀を埋め始める。それをやらないと次の週の自分に負担が降りかかってくる。どちらにせよ金曜日には仕事に追いつかれるのだ。

 

雇用保険の手続きをしにいった。無職だと目に見えるものから受ける感情が違うことに気づく。なろうと思えば死ぬほどネガティブになれるはずだ。もちろんその逆にもなれるだろうが、ポジティブになるには根拠のあるなしに限らず希望が必要だろう。

 

雇用保険は通算二回目の申請だったからか、手続きは予想以上にスムーズだった。連れが仕事してる中、昼前に家を出て、昼過ぎには終わってしまった。秋晴れの空の下、東名の死亡事故以来の心持ちゆったりした運転で戻る。連れに連絡を取って弁当を買って帰った。

 

外は秋。なんで生きるのか、なにをしたいのか、というようなことを本気で考えるのには格好の時期だ。前向きなことをするのは、ネガティブだからだ。考えることが良いことならば、ネガティブなのは悪くない。ポジティブな時なんて、きっと何も考えてないだろう。

 

僕はどんな夜中でも一日の終わりには楽器を弾く。ポジティブとかなんとかではなくただただ幸せを感じる。幸せは前向きかどうかとは関係ないだろう。「ポジティブかどうかより、機嫌がいいかどうかの方が大事じゃないか。ネガティブでもいいから機嫌よくしようよ」と前の職場で話したことを思い出す。職場にはいつでも「問題」があったから。

 

楽器を弾くと気分がよくなり、機嫌が確実によくなる。なんかニコニコできる。でも決してとりわけポジティブな行動ではないのだ。楽器を弾くのは僕にとって薬のようでもあり、食べ物のようでもある。後ろ向きでもいい、僕は機嫌よくいたい。