春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

日本人バヤニストの生活と日々

難易度が高い曲は弾いていて楽しい

以前書いた仮タイトル「いいちこ」はほぼ完成してる。でもそこに面白みを感じることが出来なくなった。曲がほぼ和声だけでメロディーが存在しないか、メロディーは和声の上に乗っかれるものを乗っけただけで叙情的ではないからだろうか。

 

演奏や作曲の面白みって何だろう。この所ずっと考えてた。自作曲でも気付けばつい弾いてしまう曲と、意識して一日何回とか練習しとかないと忘れそうな曲とがある。自然と弾いてしまう曲ってのは、弾いていて楽しい曲。それをもっと考えてみると明確なメロディーが(曲の一部でもいいから)存在する曲で、なおかつ弾くことに達成感のある曲だ。

 

自分にとってハードルが低い曲は弾いていてつまらないのか、完成してしばらくすると、だんだん弾かなくなる。演奏の難易度ってのは本来は曲自体の評価には無関係なはずだ。例えば「いいちこ」と同時期にもひとつ浮かんだメロディーがあるが、曲というほどの構成もないので公開するつもりもなく、ストックしつつ指馴らしに一日数回弾く程度なのだけど、それでも「いいちこ」よりは弾いていて楽しい。「いいちこ」は和声としては(他の曲と比較して)高度な部分が多いので曲自体の希少性とか評価は高くてもよいのに、にも関わらず弾いていてそれほど楽しくない。BGMみたいな曲だって書いたけど、それはまさに的を射た解釈だったんだな。実は「いいちこ」は難易度が低い。スローテンポだしベースの運指がたやすい。

 

メロディーがあって達成感のある曲について考えよう。メロディーが明確に存在してると、どんな動作でどういう音が連なっていくのか見ていて分かりやすいし、ダンスを正確に踊るような、運動の再現性とそこに与える熱意の具現みたいな、身体と精神の両方の習熟度がどれだけ表現できているか(=演技力)を感じられるから、より楽しめるのだと思う。それは演奏する側も、聴く側も。

 

平昌オリンピックのフィギュアスケートのエキシビジョンを観てそんな思いに辿り着いたのでした。

 

そんなわけで「いいちこ」はとりあえず運指だけ記録しておいてストックにしよう。これはこれでこの世にあってもいい曲。でも今の僕にはあまり魅力的じゃない。そして次に選んだのはやはり20年前にDTMで作った曲。これをV-Accordionで弾けるように編曲してるけどそれがもう楽しくて。これもまたベースの運指を採るところからだから完成までに時間は結構かかりそうだけど、これ楽器で弾けたら楽しいぞ!と思ってる。

 

とにかく楽しいのが一番だねぇ。