春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

くだらんこだわり

一番怖い音

夜中に暴風の轟音で目覚めた。自然に発生する音の中で一番恐怖を煽る音じゃないだろうか?などと思った。流れで寝てしまっていたので、起きたついでにごみ出しをしたり、ベランダに置いてある植木鉢を部屋の中に取り込んだりした。植木鉢ぐらい吹き飛ばされそうなぐらいの暴風だった。

 

用事を終えて横になったがなかなか寝付けられなかった。その後で見た夢もじわじわと恐怖を感じる内容だった。姿の見えない宇宙人に追われるという夢だった。B級SF映画を観過ぎなのも要因だろうが。

 

朝起きたら天気はいまいちだったが未明の嵐が嘘のように静かだった。本当にあれは現実だったのかな。全部夢だったような気もしないではないのだが…、部屋の中にポツンと植木鉢が置いてあったのを見て、あれは現実だったんだと思い返した。

 

ワクチン接種への道 (2)

先月予約した新型コロナのワクチン接種の1回目がようやく終わった。

 

予約は17時半から18時。バスで接種会場に最寄りの地下鉄駅に着くと、無料の乗り合いハイヤーがスタンバっていた。3人乗せてすぐ出発。10分ほどで着いたが入口直付けなのがありがたい。ここから動線に従って、予約確認と接種券チェック>本人確認>検温>予診票チェック>予診前の注意点案内?>予診>接種…と言われるがままに進む。投票所でいくつかの選挙を同日にやる時のパターンだ。途中からはバインダーのようなものを持たされた。ほぼ1人に対して1人のスタッフがすべきことを説明してくれる。本当に至れり尽くせりだった。そもそもハイヤーに乗る前の地下鉄駅のところから説明のカードを持った若い人がいた。医療系の大学や専門学校の学生がバイトでやってるのだろうか?本当に、ちゃんとしてた。

 

接種の注射そのものは本当に痛くない。健康診断の採血の方がよほど痛い、という程度に痛くないし一瞬だった。接種後は15分間座って経過を見て、最後にバインダーを返して接種券とパンフレットを戻され、終了。出口にはハイヤーが待っており、また地下鉄まで無料で送ってもらった。降車場で「忘れ物はないですか?」と書いたカードに懐中電灯を当ててチラチラ動かす若者が最後のスタッフだった。

 

接種会場はつどーむというドーム施設。たぶん今の状況になってから初めてぐらいで目の当たりにする人数。これだけの人が自分と同じように不安を抱えながら生きているのだなぁ。まったく、テレワークで人と接することなく暮らしているといくらニュースや新聞を読んでも他人への感覚が湧かないものだが、こうやってみんな日曜日に集まって接種して、それぞれ家に帰っていく姿を見てようやく今を実感した。出会ったスタッフの方々に全員一人ずつ、ありがとうと言いたい気分である。

 

接種2回目は4週間後。同じ場所だし、次はもうちょっと自分としてもスムーズに行けるかなという感じ。今のところ副作用はなし。接種直後にほんのちょっとだけ、頭痛の手前みたいな雰囲気があったがそれも解消した。お疲れ様でした。

 

イベント

朝イチで美容室に行った。終わって退店した際にやけに早いなと思ったら、まだ40分ぐらいしか経ってなかった。一応は次の予約までの僕に割り当てられた時間は最大1時間15分で、いつもは大概1時間あまりぐらいで終わっていたから、今日は実際に大幅な短時間だった訳だ。次のお客さんの準備とか、何か理由があったのかも知れない。もちろんカットの結果はいつも通りの品質で満足している。短時間で同じ結果が得られたことは効率的で嬉しい半面、話す時間が少なくなりちょっと残念ではあった。もちろん殊更その美容師さんとの会話を心から待ち焦がれていたというほどのこだわりはない。だがなにせ、「顔馴染みの他人と雑談する」という機会が僕には1か月半に1回の美容室しかないのだから、悲しいかな、一つのイベントなのだ。イベントの開催時間が予想より短かったので、ほんのちょっと残念である。

 

ケーキを買い、食べ、楽器を練習し、タオルを洗濯し、新聞を読み、本を読み、スーパーに行き、帰って夕食を作り、食べて、シャワーを浴びた。その間に何度もスマホを見たりした。週末がこれでは確かに人と声で会話することなんかありゃしない。

 

洗濯機がやってきた

先週リサイクルショップで買った中古の洗濯機がやってきた。

 

配送時間は11時から15時の予定。早起きして朝食のあと洗濯機周りを掃除。洗濯物などはもちろんだが、洗濯機を囲うように置いているスチールラックや収納していたタオル類などを寝室に隠し、なんとか古い洗濯機を洗濯機置き場から傾けて持ち上げ、撤去した。なんせ56kgあるからほぼ自分の体重近い。一人ではなかなか大変だった。今回この古い洗濯機を有料廃棄のため回収も依頼しているのだ。置き場が空いたのでこびり付いた15年分の埃を雑巾で拭き取ったり、掃除機をかけたりしたらそれなりの家仕事になった。

 

なんとなくいつ来るかと落ち着かず何もできず待っていると、ようやく14時半ぐらいに配送がやってきた。56kgの古い洗濯機も来た方と二人、せーので持てば重くはなかった。新しい中古の(ややこしいな)洗濯機はコンパクトなので一人で持ち上げられる重さだった。

 

アース線やホースを繋ぎ、いざ1回目の洗濯。取説はネットでDLしてスマホで見た。注排水時に水が漏れないかなどチェックして、洗濯の様子を眺めていた。古い洗濯機と違い洗濯槽が蓋から見えて楽しいし安心だ。洗濯が終わって洗剤や柔軟剤がちゃんとなくなったのを確認してチェックは終了した。

 

2週間ぶりの自宅での洗濯は本当にうれしい。洗った後のほんのり香る洗剤や柔軟剤と、濡れた質感がほっとさせてくれる。部屋に掛けている竿いっぱいに洗濯物を干して悦に入った。これからよろしくね。

 

宅配しない

仕事が終わり、また有休前として買い物に行く。スーパーで売っているチルドのピザ…300円ぐらいなのだが、電子レンジのトースターモードで10分温めると十分に美味しい。それに冷凍のフライドポテト(シューストリング)をフライパンで加熱すると楽しいディナーになる。サラダを添えて、週末にしか飲まない炭酸飲料を買えば、心の友が大喜びする。出来立てのアツアツが本当に美味しいので宅配のピザで2000円ぐらいする宅配のピザを頼まなくなった。

 

平日はできるだけヘルシーに、量も食べすぎないようにしているので週末(休み前日も含む)は我慢せず好きなだけ食べる。週に1回ぐらい「あぁ食った食った」というような気分になってもいいだろう。

 

タスク

今週末はタスクが多い。洗濯機の配送、美容室の予約、そしてワクチン接種に行くことだ。基本的にこうした用事を特に楽しみにするという感覚はなく、単なるタスクとして、粛々と実行するという感じ。タスクが完了し、ToDoリストが減っていくことには喜びを覚える。いつの間にか何の用事もない状態を幸せと思うようになった。

 

恐らくは20代や30代の頃にはプライベートの用事をタスクと呼ぶ感覚はなかったし、それなりにイベント毎として楽しめたと思う。なんだろう、今は用事が入っていること自体が億劫だ。会う人もおらず話す相手もなく、休みの日には長く楽器を弾くことぐらいしか用事がないのに、これ以上何をクリアにしようとしているのだろうか。コロナ禍やテレワーク以前にはこれほどまで強くは思わなかったから今の状況により進行した気はするが、とは言え以前からこの傾向はあった。

 

これも老化というものかも知れない。

 

邪道な回路

楽器の演奏は、日によって出来がまちまちである。プロなら毎日一定の出来を約束できなければいけない。昨日は熱のこもった演奏が出来たのに今日は音を鳴らしてるだけだな、曲の構成や奏法に問題があるのだろうか、と思うこともある。ただしそれらは同じでのなるのだ。何が演奏の出来を決めているのか。

 

想いを込める、とかいうことはよく分からない。意図的に想いを込めるということが今の僕には難しい。ただ演奏していて、昔の誰かとのシチュエーションや会話、表情などを思い浮かべることがあって、一言で言うと懐かしさとそこから遠く離れてしまったという切なさや哀愁といった感情を抱えている瞬間、演奏は想いがこもったものとなる。これはほぼ間違いなくそう言える。

 

だから、じゃぁ昔のことを想い出してみて演奏しよう、と意気込んでもなかなかうまくいかない。音から自然に想い出した時にだけ、効果を発する。これを意図的にできるようトレーニングすれば演奏の出来が飛躍的に上がるような気がする。

 

果たしてそれは邪道なのか。分からないが、出来の良い演奏につながる精神的な回路みたいなものが見つかった気はする。邪道かも知れないが、やってみよう。