春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

日本人バヤニストの生活と日々

ノイズは個性

作曲する時、思いつきのアイディアみたいのは採譜する代わりにスマホで録音する。ベースとメロディーの絡みがあれば楽器で弾くけど、単純にメロディーラインだけなら鼻歌か、口笛とかで記録しておく。

 

曲が出来た後にそれを聞くと「ほほう」と感慨深いものがあったりするんだけど、楽器でのアイディアを聞くと結構ノイズがある。主に右手ボタンを押すパタパタ、カチャカチャという打刻音。

 

V-Accordionはアコースティックなノイズも忠実に再現していて、ノイズの大きさもパラメータで設定できる。僕は設定変更していないから標準的な大きさになっているはずだ。だけど録音で聞こえるこのノイズはそれとは違う。なぜって、ヘッドフォンをつけて弾く時には聞こえないからだ。電子制御されたノイズならヘッドフォンをつけて弾いても聞こえるだろう。ということは、これは物理的な、打刻ノイズなんだね。

 

よく考えたら生ピアノって鍵盤自体を押すことそのもののノイズってないよね。あれ不思議だなぁ。だけど昔、電子ピアノを持っていた時に、音量を最低に下げて音が鳴らないようにして弾くとその時だけはコツコツ、バフバフというノイズがあったのを覚えている。生ピアノは構造上、無音にすることはできないけど、きっと鍵盤による音を鳴らすとそこにノイズは吸収されて消えるのだろうか?まるでノイズもピアノの音の一部であるかのようだ。

 

電子楽器のはずのFR-1xbのこのノイズが、なんか好きだ。ノイズは、ここだけのものだから。つまり、僕にとってはこのノイズは楽器の「個性」に思えるんだ。きっと日によって少しずつ違うだろうし、僕なりのノイズが鳴っているはずだ。ノイズも音楽の一部だよ。