作曲を楽しんでいる。様々なアイディアの中からどれか一つを選ぶのはとてもやりがいのある作業だ。生み出しているようで、選ばされているような気もするんだ。
昨日浮かんだアイディアを元に、どんな感情の、どんな風景か考えるとやりやすい。行き詰った先に指が動くのは、きっと別の曲での運指そのものだったりして、すぐにこれは2曲目で使ったフレーズだとか、これはあの曲じゃないかと思い出す。いっさいそれを捨て去ると、そこにはまた別のフレーズが生まれてくる。
そして不思議なことに、作曲しているとすでに作った曲の奏法にもアイディアが生まれて、細かいニュアンスが変わり、バリエーションが増える。そんなことを続けていて、どんどん曲の世界が広がってくる。まるで手が大きくなって前より楽に弾けるようになったみたいだ。たった数曲の作曲でも止まらざる選択の結果だから、やりがいを感じてるんだろうね。