札幌市民の食を支えてきた北欧のあんドーナツ
札幌あんドーナツMAP第16回は、HOKUO アピア店さんです。北欧、と聞くと10年以上札幌に住んでる30歳以上の札幌市民にはある郷愁が浮かぶことでしょう。バブル最盛期の頃には殆どの地下鉄駅そばにあるんじゃないかというほど席捲していた札幌発祥のパン屋チェーン。道外にも展開していきました。しかしバブルがはじけ、あれほどあった店舗も軒並み閉店。現在は札幌市内に4店舗を残すのみとなっています。
とにかく、昔はどこにでもありました。北欧さんには思い入れもありますもので、あんドーナツからはちょっと脱線するのですが笑、まずはこの写真をご覧いただきたい。
僕が大学の夏休みに帰省した際に、これも今はなきブルートレインで早朝、梅田に着いたら北欧のパン輸送車が道路に停まってて、「こんなところにもあるのか!」と思って撮った一枚。今ならスマホで写メする感覚ですよね。札幌戻って大学の同級生に見せたら喜ぶな~、と思って撮りました。友人の一人に北欧でバイトしてる男がいて、よく出始めのいちごメロンパンの店頭に出せないおこぼれを貰ってました。当時、札幌で学生でも普段寄れるパン屋と言えば北欧の一択。どんぐりさんもボストンベイクさんもまだ見かけない頃です。僕にとって北欧さんはパン屋でパン買うって楽しい!と思ったきっかけでもあり、日々のちょっとした贅沢の象徴でした。この写真の翌年、1991年(平成3年)には景気の後退が始まり、やがてバブル崩壊へと向かっていきます。
脱線が過ぎました。使命にも近い気持ちで北欧さんのあんドーナツ、食べてみたいと思います!!(連れ提供)
断面
一口食べて、ん?と言ってしまいました。このドーナツの感じはなんだろう。他のどことも違う気がする。最近分かったのですが、あんドーナツの旨さは、ドーナツ表面のサクサク感、ドーナツ内部のもっちり感、そして中身のあんのしっとり感と食味、この組み合わせです(断言)。この並立が難しい。このあんドーナツ、サクサク感ももっちり感もあるのですが、それが分離してないというか、あともっちり感が生っぽいというか不思議な食感。あんはつぶあんで、割にたくさん入ってます。うん、甘く見てました。北欧さんのあんドーナツ、かなりおいしいです。今日からまた、もっと北欧いこっと!
DATA
値段:138円(税込)
あん:つぶあん
特徴:独特のもっちり感
※値段は執筆時点の情報です
※食感は個人の感想に過ぎません
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