昨日書いたことを実現しようと、暗い中でキャンドルを灯しお香を焚いて、バヤンを弾いた。何も考えずに波に流されるように目を瞑ってメロディーを奏でた。そう簡単に新しくかつ良いメロディーが出てこない。でもV-Accordionの黒い筐体がキャンドルの灯に照らされて輝くのを見ているのは気持ちよかった。それだけでも心安らかになり、例えば外で向こうから歩いてくる人に肩をぶつけられたり、トイレの洗面所で洗った手を拭く代わりに周りを気にせず手を振り下ろした人に服を水しぶきで汚されたりするような、小さな暴力を絶えず受けることで溜まったストレスが薄らいでいく。そういうものがなければ毎日心が荒んでくる。楽器が綺麗に見えるって自己満足だけど、それでも僕には必要だ。アートを作るためには必要なのだ。どんなに昼間ストレスを受けても、何かを美しいと思える気持ちは絶対になくしたくない。