春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

日本人バヤニストの生活と日々

邪道な回路

楽器の演奏は、日によって出来がまちまちである。プロなら毎日一定の出来を約束できなければいけない。昨日は熱のこもった演奏が出来たのに今日は音を鳴らしてるだけだな、曲の構成や奏法に問題があるのだろうか、と思うこともある。ただしそれらは同じでのなるのだ。何が演奏の出来を決めているのか。

 

想いを込める、とかいうことはよく分からない。意図的に想いを込めるということが今の僕には難しい。ただ演奏していて、昔の誰かとのシチュエーションや会話、表情などを思い浮かべることがあって、一言で言うと懐かしさとそこから遠く離れてしまったという切なさや哀愁といった感情を抱えている瞬間、演奏は想いがこもったものとなる。これはほぼ間違いなくそう言える。

 

だから、じゃぁ昔のことを想い出してみて演奏しよう、と意気込んでもなかなかうまくいかない。音から自然に想い出した時にだけ、効果を発する。これを意図的にできるようトレーニングすれば演奏の出来が飛躍的に上がるような気がする。

 

果たしてそれは邪道なのか。分からないが、出来の良い演奏につながる精神的な回路みたいなものが見つかった気はする。邪道かも知れないが、やってみよう。