仕事で今までできていたことが、最近は出来なくなっていると気づいた。
加齢に伴い、様々な出来なくなることがある。それが例えば物を落としやすいとかなら笑ってられるし、一方で自分が一番大切にしていることであればもっと深刻な話になる。僕の場合、楽器が弾けなくなったら相当悲しいことだ。そうではなく、思い入れはなくとも生活の糧である仕事でできなくなることが増えるのはちょうどその中間、困ったよなぁ…という感想だ。例えば僕が車の運転で反射神経の低下を感じたら運転をやめればいいが、タクシー運転手がそうなったら仕事ができないのだから大変困るだろう。それと同じだ。
致命的になればこの職種をやめるしかないと思うが、今そこまでは行ってない。だが確実に出来なくなっている。この場では仕事について詳しく書けないから奥歯に物が挟まったような言い方になるが、これが加齢による一般的な判断力低下などによるものなのか、まったく別の要因なのか、それとも複数の要因なのか。まぁせいぜい、自分は(仕事においてさえ)もう大したもんではないのだ、と思うようにしよう。決して卑下ではなく、年を取ったのだと思う。だから出来なくなるのは仕方ない。僕にとっての仕事はその程度のものである。
音楽が仕事でなくて良かった。僕にとってはバヤンが弾けなくなることの方が比較にならないほど辛いこと。今はそうではない。まだ大丈夫だ。