月曜。毎週のことだが仕事が始まる時間に嫌気と緊張がある。毎日、毎週…もう5年も続けているのに未だに積極的な気持ちで仕事をする気分にならない。実際の業務はただただ義務感から積極的に行っているが、気分が常にネガティブである。そのストレスは僕に腸炎を起こし、後頭部からは毛根を奪う訳だ。元からなのか徐々に変化したのかは分からないが、自分に合ってない気はする。しかし生活のために働く必要があり、僕に他にできる仕事はない。どうせやるなら、心のスイッチを切ってやればいい。そんな訳でずっと真顔で仕事をしている、もう5年も。テレワークなので誰もそれに気づかない。平均以上の業務パフォーマンスを見せていれば誰も僕の心に触れようとはしない。高校2年の頃だろうか、いつも爆発しそうな何かを抱えて、「ほっといてくれー!」と心の中で叫んでいた。皮肉にもそれが何十年か経って実現した訳だ。たぶんだが、社会が僕を放っておかないのは、税金を滞納する時ぐらいではなかろうか。
本を読むと面白くて夢中になりつつ、時に嫉妬してしまう。小説の登場人物に、というより内容に対して、ちょっと羨ましい気分になる。小説の中には事件があり、背景があり、歴史があり、行動があり、解決があるということにだ。そのすべてに縁遠い。唯一、登場人物が何かを思ったり考えたりという点だけが僕とも共通している。インプットもだがアウトプットが足りない。だがSNSなんかで発信する、とかは違う気がする。どちらかというと徐々に、どんどん、SNSからは距離を置きつつある。