二週間ぶりにバスでパン屋に行き、庶民派スーパーでスライス式豚コマを買って歩いて帰ってくる。来週の平日にこのパン屋の支店が家から数分の近所に開店する。だからこのパン屋に行くのは最後のはずだ。庶民派スーパーには今後も行きたいが、回数は減ると思う。雪の降る冬にここまで歩いて行く気はしないが、秋までは行くだろう。
最寄りの本屋で最後に残しておいた、ずっと読んでるミステリー作家の最後の文庫を買う。在庫補充がされている様子はないので、どうやらこの近所で僕しかこの作家の本を買う人はいなかったらしい。残り四冊はここにはないから街中に行くかAmazonで買うか。自意識過剰とは思うが、三か月に渡って毎週末に同じ作家の文庫本を毎週一冊買っていく僕には店で何らかのあだ名でもつけられていたかも知れない。でも買うものがもうないですよ。ちょうど再来週に新刊の文庫が出るので、それがあれば買うだろうけど。好きな作家の本を発売日を待って買いに行くというのは久々の体験になる。楽しい気分だ。