免許更新の際に視力がギリギリだと言われ、急激に眼鏡への興味が湧いた。伊達眼鏡とか1000円ぐらいで売ってるサングラスなどはもちろん何度も買ったことがあるが(度数1.0の老眼鏡もひとつ持っている)、実は度入りの眼鏡をちゃんと買ったことは人生でまだなかった。
眼鏡が必要かというと、不要である。次の免許更新は五年後だし、車の運転もしないので普段の生活では遠方がクリアに見えることにそうメリットはない。心の友にもいらないんじゃないかと言われその通りだとは思うが、なんかイベントとしてやってみたいのだ。こういう機会に乗らないと、たぶん本当に必要な時に焦る。暇だというのもあった。街にあるチェーン店で、欲しいフレームを第三候補まで見つけた。第一候補は10,000円ほどのものだ。
初めての眼鏡を買うには処方箋があることが望ましいという。これがイベントの前半部分。近所の総合病院で土曜も午前中だけ診断しているのを調べ、天気もよかったので10時ぐらいに行ってみた。眼科は混んでなかった。やはり片目0.3程度、両目で0.7行くか行かないかというところ。次に僕に合ったレンズを作っていく。これは?これは?といくつかのレンズの組み合わせを試した。思わず「わぁ」と声が出た。こんなに見えるなんて!感激だ。「上!右!左!下!右!」「大丈夫ですね。気持ちは悪くならないですか?」「いえ、気持ちいいです!こんなに見えて!」「あらそう笑」みたいな会話を看護師さんとした。そうか、こんなに今まで見えてなかったのか。眼底検査とかいろいろやって最後に「眼鏡処方箋」をすぐ出してもらう。右目に少し乱視が入っているや、白内障など治療が必要な症状がないことも分かった。診療費は初診料含め2,510円。
一度家で一服し昼頃に地下鉄で街へ。欲しかったフレームは試着してみるとイメージより枠が太すぎて「ごはんですよ!」の鼻眼鏡キャラ(三木のり平)みたいになってしまう。同じボストンタイプでレンズの表面積の少な目のもので、別のやや細いフレームでオリーブカラーのものに最終的に決めた。処方箋持ってますというと面倒なやりとりもなく、数値のチェックを一緒にやって、レンズの種類を選び(よく分からないのでノーマルなのにした)、30分後に引き渡しとなった。価格は5,000円ほどで済んだ。その間、デパ地下でソフトクリームを一人食べたり、韓国食品店で一時期ハマっていた唐辛子ツナ缶を見つけて2個ゲットしたりした。
せっかくだからと眼鏡したまま帰る。遠くにある看板の文字までよく見える。そう、たぶんこういう変化を味わいたくて、眼鏡を買った。運転するわけでもないので、使う機会は少ないだろうが、なんでも体験だ。