かつての同僚と飲み会があった。僕は会食をするのは四年ぶりなのだ。東京に行った一人が札幌に来ており実現したが彼らと会うのは実に六年ぶりだった。
六年の間に皆変化があった。病気になったり、恋破れたり、禁酒したり、（傍目から見たら）怪しげな仕事をしてたり。周りから「四年ぶりの飲み会だから、しゃべりがぎこちない」とイジられて、四年ぶりであることをすぐに忘れさせてもらえた。
東京に行った奴は自由業をしている。自由業とはよく言ったもので、休もうと思えば休むのも自由だがそうすると収入はなくなる。安定とは真逆だろう。昼間のつまらないだけではなく辛い仕事をしている瞬間、きっとこの辛さが安定の代償なのだと思う。僕には不安定に耐えられるメンタルはないから自由業は無理だろう。自分にできないことをしている彼のことを心から尊敬している。
20代だった彼らは30代になっており、40代だった僕は50代になった。「次また六年後かな！」と話した。六年はきっとすぐだが、一日はきっかり24時間ある。無駄にはしまい。安定しているからこその闘い方もあるのだ。
