珍しく、というか本当に初めてぐらいだけど、自分のYouTubeにアップした演奏を11曲全部、最初から最後までスマホで聞いた。いろいろ感じることがあった。
普段、アップしといて自分で聴くのはアップ直後に1回のチェックのみで、動画がおかしくなければYouTubeではもう聴かない。だから曲の作りとかがこう変化してるみたいなことはこれまで考えてなかった。
一言で言えば、最近になるに従い、分かりやすくなっている。音数が減っている。よりシンプルな構造と響きで最大限の効果を出そうというように変化したみたいだ。ミュージシャンの最初期には野性味があるものだけど、僕の場合それは和声の複雑さだったように思う。当初、右手はピアノ音色しか使わなかったし。後半になるに従ってメロディーが強くなっていく。いい悪いじゃなくそんな変化がありました。
人前でV-Accordionの演奏するとして、アコーディオン音色でない音、具体的にはピアノとかクラリネットとかの「別の楽器」の音色で音楽が鳴りだしたら違和感があるものだろうか?という疑問が浮かんだ。
アコーディオン関係者を除いたらV-Accordionなんて知らないだろう。だいたい僕だって2年前までV-Accordionの存在を知らなかった。「あ、ピアノの音がしたけどあの人があの楽器で弾いてんのか。そうか。そういうアコーディオンもあるんだな」という反応じゃないだろうか。アコーディオンなのにアコーディオンの音色じゃない、けしからん!という人は何かの関係者ぐらいだろう笑。そんな人まれにしかいない。
僕はいまクラリネット音色にハマってる。これと左手のウッドベースは相性がいいし、その音は少しとぼけて少し生真面目な、なんとも独特な世界観を生み出してくれる。ちょっと埃っぽい路地裏のような、人間くさい感じもする。これはニセモノだろうか?と少々悩んだ。でも聞こえてくる音楽がすべてだ。ニセモノも本物もない。
V-Accordionのクラリネット音色は、たしかにプログラミングされた、作られた音色ではあるだろうけど、それ言えばオルガンもテルミンもすべてのキーボードも同じ。そんなことないはず、単に知名度の問題だ。僕が思う以上にきっと人はフラットに聞いてくれるんじゃないか。何より、カフェやレストランにはクラリネット(とウッドベース)の音が合うような気がしてならないんだよな。
今やってることをもう少し深めよう。とりあえず1回やって、聞いた人の意見を聞きたいな~。