春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

くだらんこだわり

長い時間

新しい曲を編曲している。もうかなり整った。曲の流れで違和感のある部分を均す、謂わば型にはめる作業。ここまで来ているとかなりもう最後という感じ。基準にするのは「口ずさんだ時の自然さ」である。はっきり言って大分よくなった。まるで最初からそう作ったみたいに自然だ。でも最初から自然なものを作ろうとしたらつまらないものになる。型なんてどうでもいい、というところから和声とメロディーを切り出して整えていくのがいいみたい。まるで、丸太からクマの木彫りを彫りだしていくように。

 

作曲もほかの行為と同じように、数をこなして精度が上がると思う。決して人生で1曲作ったものが大ヒット!みたいなものじゃないと思ってる。それを、自分自身で体験し実感してる。作曲に長い時間をかけるのは無駄じゃないし、必要なものなのだ。よく5分で作った曲が大ヒットというような話があるが、その人が作曲にかけた時間は5分じゃないのだ。それまでの音楽活動や音楽について考えている時間がすべて作曲につぎ込まれているはず。

 

僕もこの曲を作って、いやいつも思うことだけど、生きていて無駄ではなかったのだと感じる。自分でなくてはこの曲は生みだせず、強く自分の存在を感じるからだ。