春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

日本人バヤニストの生活と日々

けんびき

熱いコーヒーを飲む時にやけに不快だなと思ったら、口内炎ができていた。

 

子供の頃、口内炎を「けんびき」と呼んでいた。てっきり住んでいた大阪の方言だと思っていたが、いま調べたら愛媛(東予)から香川の方言だとか。僕の両親は愛媛出身なので、恐らく親や親戚から「けんびき」という言葉を覚えたのだろうと思う。後は「めばちこ」(ものもらい)…、これは響きからもそんな印象だが、関西弁だという。

 

僕は大阪のベッドタウンに住んでいたが、クラスの4分の1ぐらいは四国にルーツがあった。親は団塊の世代だから高度経済成長時代に四国から大阪に出てきた人も多かっただろう。

 

高校1年の時に、部活の先輩も愛媛が田舎だったので夏休み、フェリーで一緒に里帰りしたことがある。里帰りという極めてプライベートなイベントに片道だけでも部活の先輩とご一緒したのが妙に楽しくてワクワクした。里帰り自体は大阪に住んでいた頃、何度となくあった訳だが、この1回のことはよく覚えている。天然パーマの先輩の屈託ない笑顔と、潮の香まですっと感じられるぐらい、忘れられない。たぶんくだらない話をずっとしたのだ。その内容は忘れたが最高に楽しかった。

 

けんびきを意識するともう熱いものが飲めなくなった。とても痛い。早く治らないだろうか。