春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

日本人バヤニストの生活と日々

地震日記(2)

こんな日に見る夢は悪夢と決まってる。ロシア留学の時の日本人留学生たちとアメリカに旅行に行くが、僕は置いていかれるという夢だった。泊まる予定のホテルが見つからない。通りでたまたまやってたパフォーマンスがきれいだった。僕はスマホでそれを撮った。

 

未明、メールが2通ぐらい来てたけど眠さで開けず、朝見たらもう充電が切れていた。9時半に「ARKSやるって、あと区役所で充電できるよ」と起こされ、なんとか起きた。エレベーターは当然使えないので階段で降りる。よく見ると張り紙があって、マンションの花の水やり用の水道を使ってよいとあった。なんだ本当か。僕は役員なのに知らなかった笑。

 

公園での洗顔は今日も最高に気持ちよかった。もはや日課

 

区役所に行く前に「サンプラザ」(区の文化会館?みたいなの)で充電できると情報を得て行った。こんな時にも働いている人がいる。人が沢山いた。そのコミュニケーションはとてもやさしかった。

 

スーパー「ARCS」に行く。水も売ってる!しかも高くない。さすがに人は多かったけど買い物自体は楽しかった。しかしスーパーでぶつかりそうなほど沢山の人たちは余り楽しそうではなかった。さっき充電してた人たちは互いに譲り合って笑っていたのに、スーパーではみんな取り合ってるみたいだった。なんでだろう。

 

飲み水とカップ麺とレトルトカレーとチョコレートを買った。パンみたいのは完売してた。

 

コンビニはどこも閉まってた。信号機が少しずつ付いているようだった。ただ発電機で付いてる説もあり、信号に電気が来ている区画は電気が復旧しているかは分からない。風呂に入るのは夢のまた夢だった。家が無傷なだけでありがたいと思うべきだろう。連れは言う「最悪、お尻で水を洗うといいよ」と。逆だよ!なんかくだらなくて笑っちゃった。

 

サンプラザでの充電は時間不足で僕は33%まで戻したのがやっとだった。昼ごはんにカップ麺の焼きそば(道民の心・焼きそば弁当は売り切れのためモッチッチ)を食べ、休んでいると連れが「バー?で充電OKの店を見つけた」という。区役所は一人5分と聞いていたからそっち行ってみようということになった。

 

そこはライブバー&ギャラリーだった。すでに3名ぐらい充電してて、ツイッター見ましたと話すとお冷まで出してくれて充電させてくれた。連れがなんか頼むわと言って二人でホットコーヒーを注文してから、みんな「私もコーヒーを」とか注文が続いた。連れはいい動きするんだよね。帰り際、さらっと音楽の話をした。ライブバーなのでハコ貸し中心だと思うので客を呼べないアマチュアの初ライブには不向きだろうけど、それでもなんか不思議な縁も感じたのでした。後で僕も感謝のリツイートをした。

 

2日目の日暮れがやってきた。心の友は「今日の夜8時には復旧するよ」という謎の予言をしている。僕は信じてたけど、連れは諦めていたらしい。ベランダから外を見ると、少し離れた区画には電気が来ていた。道内ではまだ半分しか復旧していない。うちは残りの半分の方だ。

 

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僕がたまたまトイレに入った時だった。トイレタンクの小さい蛇口からちょろちょろ水が勝手に出だした。「あーっ」と叫んだ瞬間、連れも部屋で叫んでた。窓の外の家で電気がついたのを見たのだろう。下げていたブレーカーを上げたら電気が戻ってた!同時に水道も復旧した!

 

2日ぶりのシャワー、こんなに幸せなもんかね。

 

ツイッターによると復旧した後でまた停電になった場所もあるらしいから、安心は出来ない。もちろん復旧しても節電が必要だ。来週は計画停電になるという話もある。それでも20分ほどバヤン君を弾いた。もしも今日弾けなかったら、去年の4月にうちに来てから初めて弾けなかった日になるところ、だった。それは起きなかった。ありがとう。

 

人のために働いている人たちはいい顔をしていた。働くとはもちろん金銭のためという意味じゃない。働くという字は人が動くことじゃなく人のために動くことなのだなぁとかぼんやり考えた。いまの僕は演奏しかできない、みたいなかっこいいことは言えないのでせいぜい節電ぐらいしかできないけど、人のために働く人に尊敬の念を忘れないようにしよう。