V-Accordionで通算2回目のライブを札幌市東区のCuanto valeさんでやりました。どんなところだろう?と結局下見に行けなかった僕らは思った。
雑居ビルの2階で横丁というだけあって小さいお店が軒を連ねている、そのちょっとした踊り場のようなスペースがミニライブの場所だった。あぁこれは実にやりやすい。がっつりした客席が出来ているよりかなりやりやすい。仕事の疲れと気分の切り替えが難しかったがなんだか楽しくなってきた。
さて、今回は初の試みが2つある。一つはヘッドホンをつけること、もう一つは立っての演奏。
前回、初ライブではモニタアンプからのフィードバックが緊張もあってよく聞こえなかった。いま弾いてる見えない左手がどこなのか分からなくなり、結果LOSTした。それを回避するためのヘッドホンだ。しかも新しい、白いやつだから気分が上がる。また、立っての演奏は普段の生活の中で練習中でも本番をイメージするのに役立ったと思う。
今回、1曲目、2曲目で多少の不安定さがあったけどミスはなく、続く3曲目で本当にゆーっくり演奏して落ち着けた。4曲目5曲目もLOSTはなかった。厳密に言うと飛ばしてしまった部分があって、どこで戻ろうかな?と悩んだ箇所はあった。でもまぁそれを考えるくらいの余裕があった。
横丁のお客さんなのかお店の人なのかもよく分からないけど人が入れ替わり立ち代り聞いてくれた。座ってじっくり聞いてくれた方もいた。なんだか不思議な町に迷い込んだみたいで、夜なのに子供もたくさんいたんだよな。下町っぽい生活感のある場所は自然とリラックスできた。少なくともおしゃれな場所よりかは僕にとっては楽だったな!
5曲目を終えて、そこで終わってもよかった。だけどここはいっちょ挑戦しよう!と勢いに乗って「あと1曲くらいいけますか?」と主催者さんに聞いて最後にPathos of Forestを演奏した。この曲で珍しく右手LOSTがあった。でもなんだかね、ごまかした笑。間違えたことは確かなんだけど、不思議とショックはなかった。それでも、あんだけ毎日同じ曲を練習してても、しかも右手でも間違えるんだなぁ。音楽って面白い。たったの1年や2年ではなっかなか思い通りにならないんだもの。最後には額にかなり汗をかいていた。6曲を演奏して僕の2回目のライブは終わった。
演奏してる中で、前回よりはお客さんを見れた。だけど見なくてもいいと思った。もっと大事なのは自分が鳴らしてる音を聞くことだ。前回はまったく聞こえなかった。ちょっと変わったと思う。たぶん言葉にすると当たり前のことになってしまうんだろうけど…、なんか掴めてきた気がする。あとちょっと。あとちょっとでもっとライブの瞬間を楽しめるだろう。初ライブのような悔しさはない。もっと上手く演奏できれば、じゃなく、もっとその瞬間を楽しめたらよかったのに、と思う。うん、確かに何か変わったし変わりつつある。やっぱライブは出てナンボ。
今回の収穫。今日も何人かの知らない人と知り合えたこと。「引き込まれた」と言ってくれた退職したばかりのおとうさんや、カホンやってる方(本職はDrs.)に会えたり、演奏後のビールは旨かった!自分の好きなことでの人間関係はなに一つ偽る必要がない。とっても気楽だ。
書いているとやっぱ早くライブに出たくなるのだ。なにかを確かめたいんだろう。今回気付きかけたことが本当なのか、予感が確信に変わるのかを知りたい。テンポをゆっくり演奏するのは連れの前回の感想を元にしてるけど、ゆっくり演奏してると自分で演奏をより楽しめることが分かった。
次はいつどこで演奏できるかな?