バヤンを弾いていて、ベースを食い気味に弾いて初めて左右の音が一体化するのだと気づいた。実はこれについては以前も書いている。
上の記事はV-Accordionを手にした翌年のこと。しかし大事なことは、食い気味にベースを弾くが良いという結論ではなく、アコーディオンにおける良い演奏とは左右の音が一体化していることが条件ということだ。2018年の発見より一つ進んだのは、いつもオーケストラ音色、つまりはV-Accordionでアコーディオン音色以外の音色を使用した方が演奏が上手いなと思っていた理由が分かったこと。つまりアコーディオン音色は発音がやや遅いから、ベースが単独で鳴る感じになる。例えると右手の奏者と左手の奏者の二人いて、コンビネーションがイマイチで左手さんはほんの少し音が遅い。オーケストラ音色では問題ないが、アコーディオン音色の時には、左手さんはもう少し早く弾きましょう、ということだ。六年前の自分へのアンサー。
食い気味云々はむしろどうでもよくて、感覚的に左右を同じ奏者が演奏しているように聞こえれば、それはきっとよい演奏なのだ。それを感じられれば左手は勝手に食い気味になるのだ。理屈としては分かっていたつもりだったが、体感として初めて分かった。
いまだにこんなこと言って、やはり自分は永遠の初心者だな~!たぶん音楽のセンスがないのだと思うけど、それでもやめない。ずっと続ける。天才でもなく努力も足りない自分が神曲創造(ちょっとスピっぽくて怖い表現だが、要は誰にでも評価される、すごくいい曲を作ること)を実現するためにできるのは続けることだけ。七年やって二歩前進でも構わない。むしろ七年続けてよかったと思っている。もっともっと続けよう。