春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

日本人バヤニストの生活と日々

ふざけたベース音 (2)

昨日書いたおかしなベース音がなぜか気に入り、練習の合間にベース音色を変えて遊びのように弾いてみる。トイピアノショパンラフマニノフを弾いたら面白いだろうと思う。そんな感覚で、本気で遊ぶにはちょうどよい。

 

ピアノに比べるとアコーディオンは右手も左手も構造的な制限がある。まずは両手で同じ側を弾けない。右手側(一般にメロディーを弾く)は片手で弾く以外は比較的自由だけど、左手のベース側は1オクターブ=12音のみが出せるキーが何カ所かあるのであって、後はコードが鳴るキーがある。フリーベースという、右手と同じように何オクターブ分のベースが鳴る方式もありV-Accordionもこの配置にできるが、完全に見えない左手で自由に弾くのはかなり難しい。挑戦したがとてもじゃないが僕には無理だった。これを弾ける人がいるというのだから世界は広いなぁ。

 

アコーディオンの意義は「一人オーケストラ」であって、コード(和声)さえボタン一つ押すだけで鳴らせるようにするなど、究極的な効率化をからくりで実現した楽器なのだ。ピアノでベースラインを高い音で弾くことがあるように、ベースセットに高い音が鳴るようにしたのだろうか。そんなことを思った。V-Accordionはデジタル楽器なので何もアコースティックのアコーディオンと同じ作りにしなくても良さそうだが、とは言えアコースティックアコーディオンを弾く人がすぐに持ち換えて弾けなければ需要がない。そんな訳で僕にとってはふざけたように思える音が今も出せるようになっているのだろうか。

 

右手も左手も高い音でやったり、左手だけ高い音にしたり。曲の途中でさっと設定ボタンを切り替えて音を変えることもできるが、僕にとってはそういう演奏の可能性を広げるというよりは、気分転換として使っている。ふざけた音なんて言ってごめんなさい。でもこの音、ふざけた気分にはなれるから好きだ。