春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

くだらんこだわり

ふざけたベース音

アコーディオンの左手側、ベースキーの音色切り替えをすると、これどんな時使うんだろう?というふざけた音がある。ふざけてるというと怒られそうだが、低い音とピッコロみたいな超高音がセットになったのとか、普通に中音域の抜けたようなプーという音とか、本当にいつ使うのかと思う。V-Accordionでももちろんそんなベースセットがついていて、ノイズみたいなゴーというような音とか怒ったようなブオー!という音とかあるが、そうした変わったベース音を使っている演奏動画を見たことがない。いまだにそうしたベース音が残っている理由は、歴史的に何かあるのだろう。

 

ふとそうしたふざけた、いや変わったベース音を使って弾いたりする。いい曲だったらどんな音色を使っても聴いて楽しいはず。これは僕のポリシーだ。だから、僕はカバー曲を弾かない。例えば「RYDEEN」はトイピアノで弾いてもリコーダーで吹いてもスチールドラムで叩いても絶対に楽しい。それが名曲だと思う。バヤンで「ルパン三世」を弾いてもかっこいいはず。名曲なのが分かっているから。だから、僕は弾かない。だから、自分の新しい曲を作る方がよほど楽しい。

 

壊れたおもちゃみたいにふざけたベース音でしばらく弾いて「おぉ、楽しい」と思ってから普段の低い一般的なベース音とアコーディオン音色に戻して集中して弾くと、曲の良さを再認識できる。これはこれでいい。自分の中でこれは名曲、と思うものは変わった音で演奏動画を上げるのもいいかも知れない。曲が良ければどういう形式でもそれは名曲で、人が耳を傾ける価値を作り出すことができる。