春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

日本人バヤニストの生活と日々

テスラの鳩

昨日の記事を書いてから、作曲という名の自由な練習をしていたら、自分でグッとくる響きのフレーズが作れた。完全に偶然だ。

 

ブログを投稿してすぐ、記事を読んだ連れが「売れなくても納得して満足できればいいだなんて、もうそんなのはだめよ」と伝えてきた。

 

僕はプロになろうとしている訳ではないから、プロかどうかはどうでもいい。収入が増えるという意味ではなく、注目されるという意味で「売れる」という言葉を使った。それは連れもきっと分かってる。その上で「可能性を信じてるよ」と言ってくれた。その場では「そう思えればいいね」と答えた。これは本心だ。そう思えたらいいだろうなと感じた。

 

その後すぐだった。珍しく右手をピアノ音で演奏していた。FR-1xbのピアノはちょっとタッチを強くしないと、よく鳴らない。おそらく設定で変えられるが変えると他の音色にした時に音がきつすぎるだろうからデフォルト設定のままにしてる。運指を多少失敗してしまってもピアノ音だとなぜかそれすら味わいに思えてしまう。アコーディオンやサックス音色だと一つ間違えるとすごく目立つんだけどね。あまり使わないけどギターとかハープの音色もピアノに似てる。共通点というとサスティンがないというか、アタックの後すぐ消える減衰系の音色だからだろう。

 

そんなこんなで右手はピアノ、左手をウッドベースにすると、一気に聞きなれたジャズの響きになる。そんな中で偶然、「あ!これだ!」という響きが生まれた。きっとピアノ音じゃないと発見できなかっただろう。忘れないようにスマホでフレーズを録音した。

 

FR-1xbでは初めて作曲しはじめた曲。仮タイトルとして「テスラの鳩」と名づけた。最近、ニコラ・テスラが気になっていてネットの記事をよく読んでいる。中でも晩年の公園の鳩のエピソードは有名だ。興味のある方は検索していただくとして…。

 

「テスラの鳩」のエピソードが生む感情が、いま作っている曲にふさわしいかはまだ分からない。だけど、僕にとっては作曲した時期にもっとも気になっていることはきっとインスピレーションの源になってるんだと思ってる。だからいまのところ、このタイトルはふさわしい。未来を変えた稀代の天才でありながら世間に背を向け老いぼれて公園の鳩に囲まれているテスラ。そんなシーケンスの劇伴を作っている気持ちで作曲する。なにかを生み出す瞬間はほんとうに幸せだ。