春日井ボンのボンかすLIFE

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バヤニストの独り言

五分後の世界

僕はいつも想定の5分前の瞬間を生きている。逆に言えば常に5分後の世界を想定して過ごしている。

 

独り暮らしだと何も僕の行動を遮るものはない。だから食事しながら、5分後に5分間一服しようなどという考えが頭の奥にある。その5分後には食器を洗い、その5分後には読みかけの新聞を読み、その5分後に今朝干した洗濯物を畳もうか、などと。

 

想定外の出来事は起こりにくい。洗濯機がエラーを出して止まることもあるが、それすらも想定内の出来事になった。エラーが出た時、5分後には復活しているだろうと考える。いつの間にやらそんな思考が癖になってしまった。特に土日の休みには顕著である。自宅でのテレワークも、これは自分で選んで働いているからあくまで想定内であって、5分後にこれをしていたいという希望が業務上の都合で叶わないこともあるが、すぐに想定を修正する。

 

ただ総じて言えることは、5分後の世界はとても退屈で、あまりにもつまらないということだ。想像した通りのことを実行して想像通りの結果になるのだから当然だろう。本当に楽しい瞬間にはきっと時間を忘れているはずだ。それが映画鑑賞でも、読書でも、バヤンで作曲している時でも。そういうことが今は少なすぎる。だから日々楽しい気分にならないのだろう。

 

想定外のことが楽しさの起因となるのならば、他人と関わればよいのだ。しかしその機会さえ今の僕らは奪われてしまった。一体、何をすればよいのだろう?こんなことが続けば、生きているということが、自分が消滅する5分前を過ごしているだけになりかねない。