今日から新しい作曲プロジェクトに着手した。
というか曲はもう出来ている。本当に久しぶりの、20年前の音楽活動の時にDTMで作曲(トラックメイク)した曲のセルフカバーである。この曲のバヤンでのアレンジは何度かトライしてきたのだが、なんだかつまらない音楽になってしまって最後までできなかった。しかし以前とは和声の感覚も違うし多少は楽器が弾けるように思ったので今回ふと演奏してみたら、悪くなかった。どころかアレンジのアイディアが次々浮かんできて面白かったので本格的に完成させようと決めた。
元々は歌モノでしかも確かDTMでは2曲目に作った曲で、勢いのあるポップな音楽だった。そもそもバヤンで弾き語りをしているうち、作れるのに弾き語りでは表現しきれないことに悩み、楽器から離れDTMで作曲するようになったのに、20年経ってそれをバヤンでインストゥルメンタルとして演奏するという。まさしく遠回りだが、無駄なことはなかった。それぞれの表現手段に特色があり、それらを多少は身に付けて元居た場所に戻ってきたのだから、遠回りも悪くない。
改めて楽器で弾いて、今だったらこう作らないなーという思う部分があって、本当に面白い。昔の自分の曲に新鮮さを覚える。どういうつもりでここをこうしたのか、というような今なら分かる。また、ところどころ調の揺らぎというか、こうでもいいしあぁもできるという未確定な部分がある。誰も知らない自作曲についてどれが正解もないので、新たに、より良く作曲する楽しみもある。
DTM時代からも公開したことのない不遇の曲がもうすぐ日の目を浴びる。まぁ1か月ぐらいゆっくり楽しもう。