ふと昔の曲を弾いてみたら、弾けそうな気がした。少し本気でアレンジしてみる。今ならいけそうだ。この曲はDTM時代に一番最初に、人生で初めて楽器を一切使わないで作曲した。バヤンではこれまで何度もアレンジを試してみたがいつも頓挫していた。Accordion的ではないことと、生楽器で弾くと原曲の和声の厚みをうまく処理できなかったのだ。それが今の手癖では、削る部分を割に簡単に判断できて、弾けそうだと思った訳だ。
元が歌なのでメロディーが強い。オープニングがハ長調で黒鍵を一切使わないのにあまり聞いたことない調べだし、その後で転調して前奏とAメロは基本的に同じ和声なのでカノンぽい。そしてBメロはたぶんその後の何十曲すべてを考えても自分史上いちばんよくできたフレーズだと思っている。しかしサビがどうしても思いつかず、仕方なくAメロの和声にオープニングの裏メロに歌を乗せた。つまりABAB形式で、その後トリオがあって大サビのまま前奏と同じ後奏で曲は終わる。和声は美しく、力強い。結局その後DTMで同じような曲は一切作れなかった。BPM70ぐらいで、暗くないバラードだった。歌詞もある。
独奏ではDTMでこれでもかと詰め込んだ複雑な構成を大幅に削る必要がある。それに歌だとサビとそれ以外が同じ和声進行でも色々な音色でおかずを入れることで間を持たせられるがインストではサビとそれ以外を区別させて弾くには工夫がいる。新しいサビが作れるだろうか?分からないが、ひとまず着手だ。やってみよう。