弾きやすい音色は撮った時に「聴こえ」が良くなく、やや弾きづらい音色は撮った時の聴こえが良い。という矛盾をなんとか越えなければならない。だが、弾きづらい音色は、音が出る発音までにコンマ何秒の若干のタメがあり、そこを利用してニュアンスを出すことができることに気づいた。気づいた、って何年やってんだという話だが、感覚として「あっ」と分かる瞬間があった。弾きやすい音色は「抜け」がよくて、押せば即、音が出るが、それだけに強弱や感情を乗せた演奏が難しい。最初から最後までGAINマックスで「弾き放す」ような曲だとその方がいいのだが、抑揚をつけた演奏にするなら抜けが良くない音の方がいいのかも知れない。構造上もともとアコーディオンは音の強弱をつけにくい。タッチとしての強弱はあるが、ppとffほどの差を付けづらい。僕が下手なだけだが時々、奇跡のようにタッチで抑揚をうまく付けられることがある。頭の中では音というか演奏のイメージが出来ている。これがなかなか実現できず、ただ弾いているだけになる。だからまだまだやることがある。いい曲を作れたとしても演奏が下手ではどうしようもない。