ベッドに入って寝る前に2時間もだらだらスマホを見てしまう。だらだらする時間は好きだが、一方で何をやってるんだとも思う。冷静に考えて、テレビ局がどうなろうと、遠い地の逮捕された容疑者がどんな顔をしているかも、どうでもいいはずなのだ。何も関係ない。なのに興味を抱いて情報を探し求め、その無数の情報が感性を蝕んでいる気がする。一体なんのために生きているのか。
一週間ぐらいスマホを一切触らなかったらどんなことを思うだろう。何度かそう思ってやろうとしても不安になってしまい、結局はやらずじまい。スマホもタブレットも開かずに、新聞と文庫本と食事と楽器だけを自分に許す。きっと時間が余ってしまうだろうけど、静寂の意味が分かるかもしれない。