春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

日本人バヤニストの生活と日々

世間知らずな爪

手の爪が伸びるのが早い、と自分で思っている。バヤンをたくさん弾くと特に爪の伸びが違う。日々の生活で手を使う機会と言っても、仕事量はほぼ一定だし料理は使うというほどでもない。だから爪が伸びた時はバヤンをよく弾いたんだなと思う。

 

バヤンを弾く際に爪が伸びていることで得することは何もない。爪が少しでも長いと特に左手で目標とキーにひっかかりやすくなり、ミスの原因になる。基本的にいつも短く切っているが週末に切るだけでは足りないぐらいには伸びてくる。

 

手を使うと爪が早く伸びる。それを知ったのは昔やった物流センターでのバイト。大手ドラッグストアの店舗ごとに仕入れを、だだっぴろい場所の中でカートの示す番号の場所に移動して商品をトレイに入れていく仕事。物を取って、かごに入れて、歩いての繰り返し。朝から夜で爪がぐんぐん伸びて気持ち悪かった。普通に生活して手を使ってもそんなに伸びたりしないのに。

 

今はさすがにその時ほどではない。爪を切る時にその頃を思い出す。だが農家や漁師などの第一次産業や、工場作業の第二次産業など、手をよく使う様々な仕事の方はきっと爪がすぐ伸びるのは当たり前なのだろう。僕がそうした仕事を殆どしたことがなく知らないだけで。この爪は僕と同じく世間知らずだ。