春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

日本人バヤニストの生活と日々

ナーバスな蜘蛛

昨日調子が悪かったので、今日は時間をかけて丁寧にバヤンの練習をした。アコーディオンというのは右手を見ないで弾くものだが、ふと見ていると運指はまるで蜘蛛の足のようだ。

 

調子が良い日の「蜘蛛」はきれいに踊る。しかし、最近アレンジしてまだ指が覚えきってない部分が近づくと緊張し、指がビビる。そして失敗する。蜘蛛が転倒する。もしくは普段は間違えない左手側でミスをする。

 

緊張は如何にもおかしなメカニズムだ。人間だから起こることだろう。聴衆の前でライブ演奏している訳ではない、誰にも聴かれずにひとりで練習しているだけなのに、なぜ緊張するのか。一人でも緊張するなら、人前で緊張するのは当然だ。その一方で緊張しなければたぶん上達もしないだろうなと想像する。緊張は、乗り越えるべきハードルを提供してくれているのだ。いつかまた人前で弾く機会はあるだろうか。その日のために今日も蜘蛛はひとり、転びながらも踊り続ける。