春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

日本人バヤニストの生活と日々

路傍の音

最近、V-Accordionアコーディオン音色(おんしょく)の中で、倍音を絞り出すようなクラシカルな音色がお気に入りである。ひどくクラシカルな音である。ただ、どちらかと言うと高価なクラシックアコーディオンの音ではなく、西欧ではないヨーロッパの路傍で鳴っているような雰囲気を感じる。あと、バンドネオンの音にも似ている。意外に躍動的なものもある。

 

僕は、自分で作った曲なら、クラシックな形式なものでも、現代的な、というかポップな形式なものでも同じように好んで弾く訳だが、たぶん求められているのはどちらかというとクラシックなものなのでしょう。それは再生回数や高評価(いいね)の数を見てもよく分かる。「Melosism」は現代的な曲だが、殆ど評価されない。僕としてはアコーディオンでこうした形式の曲はあまりないだろう!と自信を持って公開したが、別に聴く人は求めていない。ポップな曲ならばYouTubeで別の曲を聴けばいいのであって、何もアコーディオンでそういう現代的なものは探していない、ということだろう。

 

僕はアコーディオンの可能性を背負っていない。単によい曲を作りたくて、弾けるのがバヤンだけだからバヤンでやっているというだけだ。「~~の素晴らしさを広めたい」みたいな言説が大嫌いだ。僕は好きだからやっているだけ。誰かがマイナーな楽器の可能性を背負っている気分になっているなんて、不遜である。思い上がりもいいところだ。

 

よい曲はどんな楽器で弾いてもよい曲である。それが僕の唯一のポリシーだ。音色や楽器は大事ではあるけれど、作りそのもので評価されるような曲を作るのが僕の目標である。