久しぶりに本を読んだら、著者が語りかけてきているようで面白かった（小説ではなくエッセイだからなのかも知れない）。今年は本をあまり読まなくなったのは、読書でどんどん現実世界との接点を失ってしまいそうで怖いからだ。家族や友人、同僚などと日常的にコミュニケーションがある生活の中で一時、現実を離れて本の中の世界に没入する…というのは誠によろしいが、普段の生活が窓のないコンクリートの独房のように感じているところで、「心の中の自由」のようなものを作ってしまうのが怖い、という倒錯した感覚だ。だから読まなかった。
そうは言ってもやはり面白い。同じ活字なのに新聞を読むのとはまったく違う。とりあえず今読みかけになっている物から読んでいこう。
