春日井ボンのボンかすLIFE

春日井ボンのボンかすALONE

日本人バヤニストの生活と日々

金曜の夜に

新しいメロディーの曲は、作曲を進めるもしっくりこなかった。いい響きだとは思うがどうも自分の曲らしくない。そのうちたまたま頭に思いついたメロディーを弾いてみると、一瞬でこれは名曲になると確信した。僕がいう名曲とは、自分らしくて、外に出せるもの。この世に新たに生まれてもよい曲のこと。スイスイと作曲が進む。この曲を作れるのは自分だけという確信があるからだ。「宇宙人の恋人」のことは完全に忘れていた。

 

よく考えてみたら調も違うが音の上げ下げは「宇宙人の恋人」と同じ始まりだった。つまり自分で編曲したのだった。ただ「宇宙人の恋人」は4拍子だったが、新しい方が3拍子。またワルツ!これで3曲連続になってしまう。ワルツの自分流の作曲を確立してしまったから、抜け出せないというよりはアイディアがどんどん出てくるのだと思う。

 

その後は多少苦労した。前回と前々回でやった手法で簡単に作曲はできるのだけど、それだと僕にも新鮮味がないし、まるで変奏曲のようになってしまう。それでもいいのかも知れないけど、毎回新しい技法を試さないと気が済まない。今はまだ完成したと言えるのは最初の4小節だけだけど、きっと僕に新しい自信を生んでくれる曲になるだろう。

 

作曲の始まりはまるで金曜の夜、週末の始まりのように静かな興奮が収まらない。これからどんなことしようか、どんな楽しい気分になるのだろうか。いやいや大事にやろう、最初に無茶しないでじっくり長時間楽しむぞ、と…。